pHが低くい水槽でウォータースプライトは活躍するか?

(アラート音)
「何?!」
「pHレベル5!限界値を突破!KHの緩衝機能が消失しています!」
「ニトロソモナス活動を停止!ダメです!ニトロバクターも動きません!生物濾過完全に沈黙しました!」
「水槽内のアンモニウム値が上昇しています!かなり危険な状態です!」
「マズイわね…
今は換水によりpHを上げつつ、アンモニウムを排出する以外に方法がないわ!だだし、pHが7.5を超えればサードインパクトが起こり魚類は全滅よ!」

「なぜだ?水草による浄化作用でpHの下降は防げるはずだが…まさか?ゼーレか?」
「…冬月…後を頼む。」

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パロディがやりたかっただけです笑
お付き合いありがとうございましたm(_ _)m笑



さて、我が家のヘッケル水槽ですが、テトラテストで測るとpH5が常態化しております。
元々の水道のKHが低い上に、マジックマッシュ…じゃなくて、マジックリーフが入れてあるので、まあ、必然的にそうなります^^

テトラテストの色では5より下の色がないので、実際のところはどのくらいなのかはわかりませんが、pH5以下という認識で話を進めていきます。
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ネットで調べるとpH5以下になると濾過バクテリア(ニトロソモナス、ニトロバクター)は活動が出来なくなるらしいです。

では、我が家のヘッケル水槽は濾過が効いてないのか?というとそうでもない様子。

テトラテスNH3/NH4+で計測してみた結果がこちら。
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一応、何度か測ってみましたが、同じような結果でした。水換えは週一回なので、水換え直前の一番汚れてる時でも0.25mg/lです。
アンモニアは一応許容範囲内に収まっています。


我が家のヘッケル水槽にはウォータースプライトとアメリカンウォータースプライトが入れてあります。
たかあきさんのブログの影響ですが、
202.ウォータースプライト:C'ZONE:So-netブログ(今回は珍しく許可取りました( ̄ー ̄)笑)

ウォータースプライトはアンモニア系窒素を好んで吸収するそうで、ウォータースプライトが繁茂している状態の水槽は濾過が効いてない可能性があると警鐘を鳴らされています。

これを読んで、ご都合主義の僕は、
アンモニアを吸収してくれるなら、ヘッケル水槽の濾過の代わりになるじゃん?(*゚▽゚*)
と、ヘッケル水槽に大量投下したわけです。


…が、実際ウォータースプライトにどれぐらいの効果があるのかは定かではありません。
pH5以下でも濾過バクテリアが活動している可能性もなくはないですし…


という事で、今回の実験は、
ウォータースプライトが本当に濾過の代わりに役立っているのか調べたいと思います( ̄^ ̄)ゞ

実験内容

水槽A    ウォータースプライトあり
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60ワイド水槽
エーハイム2211(48L以外用のやつ)
ヘッケルディスカス2匹
コリドラス大3匹 小6匹
オトシンクルスネグロ?匹
ヤマト&ミナミヌマエビ??匹

水槽B   ウォータースプライトなし
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60規格水槽
エーハイム2213(114L以下用のやつ)
グリーンディスカス1匹
こちらの水槽もpHが5以下となるように、マジックリーフを投入。




(他にも色々違いはあるのですが、細かいところは、気にせずにやってみましょう^^;)

という環境で一週間飼育してみました。



実験結果

水槽A(ウォータースプライトありの方)
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右から
pH                5以下      
NH3/NH4+   0.25mg/L前後
NO2-            0.3mg/L前後

亜硝酸(NO2-)が出てますね。濾過が余り効いていないと思われます。アンモニウム(NH3/NH4+)も出てますが、許容範囲内でしょう。
一週間(正確に言うとまる8日)、赤虫を1日に7~8ブロック与えて、この結果ならまずまずと言えます。


水槽B(ウォータースプライトなしの方)
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右から
pH                  5以下      
NH3/NH4+     0.25mg/L前後
NO2-              0.3mg/L以下


ウォータースプライトとか関係なく、普通に濾過効いてるじゃん?!∑(゚Д゚)笑



結論&考察


正直よくわからん!!ヽ(;▽;)ノ笑

ていうか、実験の意図と違う結果が出た笑
この実験だと、ウォータースプライトある、なし関係無かったですね(ー ー;)

この実験でわかったことと言えば、
pH5以下でも濾過バクテリアは活動可能!
ということでした。


おそらく水槽Aは、亜硝酸(NO2-)が発生しているので、ニトロソモナス(アンモニウム亜硝酸に変えるヤツ)の方は活動していると考えられます。
ニトロバクター(亜硝酸を硝酸に変えるヤツ  最近の研究では、正しくはニトロスピラ)は活動していないか、余り活動できていないのでしょう。
もしかしたら、この水槽Aのフィルターは稼働後1ヶ月以上が経過していますが、pHが低い為にニトロバクターの増殖が遅いのかもしれません。


ネットで調べてみると、ニトロバクター(ニトロスピラ)に比べ、ニトロソモナスの方が増殖スピードが速いのと、ニトロソモナスの方がより低いpHで活動が可能のようです(pH8〜5.5が定説のよう)。
水槽Aはこれで説明ができるでしょうか?


ただし、こちらのサイトによれば、
SCIENCE19(毎度のことですが、勝手に拝借致しますm(__)m)
ニトロバクター属の中にはより酸性下で活動できる細菌や、ニトロバクター以外の硝化細菌も存在するようです。

これは水槽Bの実験結果を説明するものかもしれません。



さて、ウォータースプライトの話題に戻りますが…
水槽A(60×45)に48L以下用のフィルターをつけて、あれだけの濾過機能を果たしたとは考え難いので、ウォータースプライトがそれなりにアンモニウムを吸収している可能性は充分にあると思います。

水槽Aのウォータースプライト
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同じく水槽Aの
アメリカンウォータースプライト
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大きく育っているので、それなりにアンモニウムを吸収してくれているはずですが…^^;



今度気が向いたら、条件揃えてまた実験してみますね(・Д・)ノ