ディスカスと水草 ミネラル編


認めたくないものだな、自分自身の若さ故の…
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先日、twitterの方で我が家のグリーンディスカスが成長遅れなのではないかというご指摘とニガリや岩塩等ミネラル分を添加すべきというアドバイスを頂きました。
僕としては水温低めで飼育してるし、この子は長いこと拒食してたし、こんなもんでしょぐらいに思い、その旨を返信しました。

しかし、よくよく考えみると確かに、最近餌を食う割には大きくなっていないような気が…(-.-;)
写真でご覧の通り、栄養不足で痩せているというわけでないんです。ただ、もっと大きくなってもいいのでは?何かもっと縦に伸びてもいいのでは?

以前にですが、赤虫で育てるとハンバーグよりも縦に伸びるという記事を読んだことがありました。
ところが、最近また調べてみると、赤虫で育てるとディスカスは流線型になるという逆の情報もある。

我が家のグリーンディスカスの現状を見る限り、赤虫では余り大きく(体高が高く)ならないようですが、他のブログでは赤虫オンリーで飼育して立派な感じのディスカスを育てている方もいらっしゃる。

ちぃ…わからん(ーー;)


というわけで散々ググった挙句、僕の立てた仮説がこちらです。

赤虫だけでもディスカスは立派に育つ。ただし、飼育水がとても軟水化している場合は上手くいかない。


えーと、解説しますね。

まず、栄養分を調べてみますと。
赤虫はカルシウムが多くマグネシウムが少ないようです。
逆に、ハンバーグの材料の牛ハツはマグネシウムが多くカルシウムが少ない。あと、リンが多め。
赤虫       Ca:Mg≒5:1
牛ハツ    Ca:Mg≒1:4.5

カルシウムとマグネシウムの理想的摂取バランス(人間のもの)を調べると、
Ca:Mg=2:1
が理想だそうです。このバランスでマグネシウムを摂取しないと、カルシウムの代謝が上手くいかないのだそうです。
これは人間用のデータですが、同じ脊椎動物として魚も似たようなものではないでしょうか。

そう、赤虫でいくらカルシウムを摂取しても、吸収されなければどうということはない!
のです。

さて、少し寄り道しますが
当然と言えば当然ですが、魚も水を飲むそうで、浸透圧の調整調整は鰓と腎臓で行われるようです。
東京大学 大気海洋研究所 所有の画像↓

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では、ここでtwitterで頂いたアドバイスに戻ります。ニガリか岩塩を添加すると良いとのことでした。
ニガリの成分は塩化マグネシウムの他に各種ミネラルが含まれます。マグネシウムはカルシウムと同様に総硬度(GH)として、アクアリウム(淡水)で水の硬度を測る指標の一つでもあります。

以上のことから考えるに(これは僕の推測ですとお断りしておきますが…)、足りないミネラル分は水中からある程度は補完できるのではないでしょうか。
特にディスカス飼育の場合、水換えは頻繁に行われるので、水道水に含まれるミネラルが水槽内に常に供給されると考えられます。

しかし、我が家の水槽の場合、水換えは1週間に1度3分の1と少なめな上に、総硬度(GH)は2°dH以下とかなり低め(簡易測定キットなので細かい数字までは不明)。
どうしてこれほどGHが低いのか?
それは…

ソイルだからさT_T

そうです。我が家のディスカス水草水槽で飼育されておりまして、水草を植える為にソイル(アマゾニア)が使われています。
↓鉢植えの様に植えてます。
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ソイルが水質軟水化能力を発揮し、水道水に含まれていたカルシウムやマグネシウムは吸着されていると思われます。

つまり、赤虫だけでディスカスが十分に育つかどうかは飼育水槽内のミネラル分に影響を受けるのではないか、と推測できます。

ディスカスと言えば、軟水。赤虫は水を汚しにくい。水草には水質浄化作用があると思って水草水槽で飼育していましたが、考えが甘かったようです(´・_・`) 

ディスカスと赤虫と水草水槽でソイルは組み合わせが良くないと思われます。元々の水道水の硬度が高いか、頻繁に水換えをする場合は別かもしれませんが。

というわけで、しばらくニガリを添加して様子を観察してみます(・Д・)ノ


過ちは素直に認めて次に活かせばいい。
それが大人の特権だ!

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↑最近のヘッケルの方
一時期、イジメが激しくなったけど、今はパワーバランス均衡中。